筋膜性疼痛症候群(MPS)ってなんなん?
筋膜性疼痛症候群、いきなり難しい漢字になっちゃいますかね?
読み方は「筋膜性疼痛症候群→きんまくせいとうつうしょうこうぐん」と読みます。
筋膜とは?筋肉ってのはすごく細い糸の集まりでその束なんですよね。
この大きな束のところにも膜がはってるし、一本一本の小さな繊維でも膜でおおわれています。
そんな筋膜です。筋膜性ってことなんで文字通り筋膜のせいでおこるんですね。
何が起こるのかっていうと
疼痛(とうつう)です。この言葉もぼんやり使われている傾向があるんでちょっとややこしいんですが
痛み全般をさす言葉です。ようするに色んな痛みって事です。
個人的にはここにしびれも入ります。(全てのしびれが入ると言ってるわけじゃないですよ。)
ほんで症候群です。
症候群もなんとなくわかんないですよね。語尾が病?と症候群の違いって?って思いませんか?
ざっくり言うとね
・原因不明のもの
・最初は原因不明だったけど、だんだんわかってきたもの
・複数のさまざまな原因があるもの
こんなところが病気ではなく症候群って言いかえられれる場合ですかね。
これをまとめる前に、さっき筋膜のせいでって書いたんですけど
筋膜のせいってのを、もう少し具体的に言うと基本的には酸素が足りなくなるのが大きいです。
血行不順による酸欠に筋膜がなると、脊髄に脳に信号がいくんです。
そうすることで
筋膜性疼痛症候群
↓
筋膜が原因になる事でおこる痛みやしびれの症状で、最初は原因不明だったけどだんだん解明されてきたもの。
となるわけです。どうですか?わかりますかね?かえってわかんなくなってないっすかね?
ちなみに真面目に筋膜性疼痛症候群の研究会ってサイトに載っている説明も一応コピペします。
筋膜性疼痛症候群(きんまくせい とうつうしょうこうぐん、Myofascial Pain Syndrome:MPS)は、筋肉が原因となって痛みやしびれを引き起こす病気です。 日本では筋痛症とも呼ばれることもあります。
この病気は1980年代にアメリカで『Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual (筋膜性疼痛と機能障害: トリガーポイントマニュアル)』(Janet G. Travell 医師とDavid G.Simons医師の共著)という医学書にて発表されました。
通常、我々が急激に重い物を持ったり、無理な姿勢等により繰り返し筋肉に負荷をかけると筋肉に微小損傷が発生します。いわゆる筋肉痛の状態です。通常、この痛みは数日程度で自己回復をします。しかし、さらに、繰り返し筋肉に負荷を与えたり、寒冷にさらされたりりて血行の悪い状態を作ると、その部分が痙攣(けいれん)状態になり短期間で自己回復できなくなります。この状態が筋膜性疼痛症候群(MPS)になった状態です。
筋膜性疼痛症候群(MPS)では一般的な筋肉痛とは異なり、痛みやしびれの強さが相当激しいものになり、更に痛みやしびれの範囲が広範囲に発生します。
これによって今まで神経性が主な原因として考えられていた
症状で改善が難しかったり、効果がいまひとつだったものに救いの光が当たる事になります
例えば手、指にしびれが出ると困りますよね。腕も困るけど。
そんな時に皆さんどういう医療機関に行けばいいのか?
整形外科だと、デルマトームってのがあるんですけど神経の分布図の表ですね。
こんな感じで脳からおりてきた神経が背骨から全身へと広がっていくんです。
解剖学的に、これはもう決定事項なので
しびれ=神経性のものって概念しかないと、これ以上の発展はないわけです。
レントゲンを見るにしても、これのおかげで背骨を全部取らなくても
Cってのが頸椎の略なんですけど
親指と人差し指にしびれ症状を感じるんだとするとC6.7番にターゲットを絞ればいいわけです。
でもね、でもねなんですよ。
これまた例えばなんですけど首のヘルニアなんて、交通事故やラグビーくらいの激しい外力が加わる事でやっと起きるくらいの重篤な症状なんですよ。
ほんでね、これが起きるなら。これが神経根圧迫性だったり梨状筋症候群のような
拘縮性の神経障害?だと考えると
そんな二か所も同時におきますかね?って疑問も出てくるし
左右の手にしびれがある人もたまにいます
それに大きな問題なんですがこの手の症状が中々治らずに悪化しながら色んな所を転々とした後
紹介でわざわざ遠くから西荻窪のうちの店まで来てくれる人もいます。
なのにこれが、自然に治っていく人もいます。(麻痺してるだけ?)
その両者に症状や経過、整骨院や整形外科での診断を聞いても全く同じ事を言われているケースもあります。
では、自然に治っていった人は整形外科の先生の誤診だったのか?って考えるとそれも
言い切れないと思いますし。
こうなる背景もこの業界に長らくいるので、たまたま立場上そうなった人を悪く言うのも気が引けます。
MPSの症状が全てトリガーポイントで表せるわけじゃない
ですが手がしびれる症状で当店を訪ねてくれる人達の多くが
筋膜、関節包、真皮に問題があり
骨格矯正や、トリガーポイントへの施術、テーピング等で改善していきます。
せっかく手のしびれの話をしてたんで、これとか
黒印で×がかかれている所がトリガーポイントが起きやすい場所。
赤い点が症状が出る場所。ようするに痛み、しびれを感じやすい部位ですね。
斜角筋ってこんな感じの筋肉です。
こいつが皆さんが苦しんでいる手指腕のしびれの正体だったりする事が多いです。
整形外科がいけないという話じゃありませんからね
症状が改善しない場合、もしくは手術をする前くらいのタイミングとかで
セカンドオピニオン的な感じでうちみたいな店舗に行くのもいいですよって話です。
おまけでこんなのもあります
「CNNが取り上げるTMS理論」
http://www.tms-japan.org/moriya02.html
腰痛を、構造の治療と、痛みの治療は別件だと教えてくれるものです。
ちょっと前、構造の問題を解決しなければ未来はないって時代に
脳や痛みをどこで感じるのか?ってのにフォーカスを当てだしたやつですね。
時代の夜明けです。黒船来襲ですな。
エグチ