養生しなさい

滋養をとりなさい。って聞いたことあると思います

 

 

ちなみに意味は

「養生」
衛生をまもり健康の増進に心がけること。また、病気をなおすように努めること。

 

「滋養」

体の養いとなること。そういう働きのあるもの。栄養。

 

 

 

となります。何となくぼんやり意味は分かっている事でも、しっかり言語化するのは良いですな。ええ、はい。

さて東洋医学では

四季折々の日本。美しい季節の移り変わりの中で、それぞれの特性にあった

用心の仕方、養生の仕方があります。

 

 

暑い時期によって、または寒い時期によって対策も変わるもの

当然っちゃ当然。

 

 

ここで改めて「養生」に目を向けてみませんか?

繰り返しになりますが、養生とは人間の身体を整えることで、健康を保つことや傷病を治癒するために保護すること。

病気には必ず原因があり、それをしっかり予防や養生すれば健康を保つことができます。

そのための薬膳(食養生)、運動の仕方(動養生)、心の持ち方(心養生)、それに生活習慣(慣養生)、休み方(休養生)について学ぶもんなんですが。少しだけでも現代社会でも考え方に取り入れてもらえると幸いです。

 

 

 

 

春の養生

春は発陳の季節!!

(※中医学では春はすべての成長の始まりと考えます。自然界のすべてのことは春から始まり、まるで生命が誕生する時のように活き活きと輝きます。 「発陳」の「陳」は古いものという意味で、「発陳」とは冬の間に溜まっていたものを体の外に出していくという意味です

 
冬が終わって動物たちが活発になり始め植物は芽を出す始まりの季節

春はちょっとくらい夜更かしをしてもええけど朝は早く起きる
起きたらゆったりと散歩して体をのびのびさせましょう

 

陰陽でいうと陽気が始まる(盛んになってくる)時期なので、生活のリズムが上手くいくと春に芽生えた万物のようにイキイキするぞ

 

だからこそ冬の間、温かくなったらやってみたいと思っていたことにチャレンジするのに最適です

春の養生のポイントは、吐く息を意識して、深い呼吸をゆっくりとすることにあり!

 

春は生活に変化が多く、知らず知らずに精神的なストレスがたまりやすい季節です。

呼吸が速くなると気持ちが急いて、不安や緊張を呼び起こしやすくなるので、気をつけたいですね。

 

 

三寒四温で肌寒さと温かさが繰り返しやってくる春先は、この三寒四温のゆさぶりだって立派なストレスになります。体調管理も難しいですよねー。

 

 

 

春一番に代表されるように、天気がよくても風が強いのが春の気候の特徴です。風は、時折冷たい空気を送り込んだり、花粉を巻き上げて飛ばしたりします。

 

風が引きおこす未病トラブルを「風邪(ふうじゃ)」といい、漢方では、春先におこりやすく、体の表面や上部を襲うと考えられています。

【春におこりやすい未病トラブル】

★肌の乾燥、肌荒れ、アトピーやじんましん、皮膚の抵抗力の低下

★花粉症などのアレルギー症状、めまい、のぼせ、頭痛、口内炎

★目の乾燥、目の疲れ、不安感、眠りが浅い、疲れがとれない

★消化不良、お腹が張る、イライラ など

 

 

春の養生のポイントは、冷気を体に取り込まないようにし、徐々に温かさに体をならしていくことにあります。生ものや冷たいものは避けて、温かいものを食べるようにしましょう。

また、高脂肪の食材や刺激物は控えめにして、さっぱりとした味付けのものがよいでしょう。

旬の野菜を毎日の食事にたっぷりととり入れることも大切です。旬の野菜、花や野草などの自然な甘味は、胃や腸といった消化器官を元気にしてくれます。

また、山菜や野草など苦味は、心や体の中にたまった余分な熱をとり、デトックスを助けます。

 

 

夏の養生

夏は蕃秀の季節!!

(※「蕃秀」とは「生長」のことで天地の陰陽の気が盛んに交流するので、万物がどんどん成長して咲き栄える。)

 

ゆうて、草木がもりもり成長する時期だよ。

よく川辺とかみるとめっちゃのびてるよね

 

 

それに従うように体内の陽気が最大になる時期なの、だから適度に運動して汗を出すようにせんといけんばい
そうせんと体の中に陽気が籠ってだるくなったり熱の症状が出る

かと言って難しいのが、出し過ぎもいかん、今度は陰(体液や気)が不足する
適度が一番

 

夜は遅めに寝て朝は日の出とともに起きる
カッカせずにゆっくりと、秋の準備しましょ。

 

新陳代謝に気をつけて。暑さや湿気が心や体にこもると、イライラしたり、眠れなくなったり、疲れがとれなくなり、胃腸の調子が悪くなりやすいでの、気をつけましょう。

 

しっかり動いた後は、たっぷり休む、緩急のつけ方が大切ですな。

 

暑さ対策は必要だけど。難しいのがクーラー病!

冷房による冷えは、秋に咳が出る、冬に体調不良になるなど思った以上に体に響いてきます。

 

 

首や腰、足首などは冷やしすぎないようにカバーするようにしましょう。

夏のポイントは「早起き」「新陳代謝」「頭寒足熱」これにつきる!!!

 

また、暑さや発汗は体を消耗するので、昼寝や仮眠などで消耗した「気」を回復させる時間も取り入れてほしいです

 

 

【夏におこりやすい未病トラブル】

 

★動悸、めまい、だるさ、不眠、情緒不安定、憂鬱、不安、イライラ、のぼせ

★口の渇き、便秘、尿量の減少、関節や腰の痛み、下半身のむくみ、慢性疲労

★胃腸のトラブル、ニキビ、吹き出物、あせも など

 

夏の養生のポイントは、水分補給と体を冷やさないことにもあります。

水分はこまめに摂取しましょう。一度にたくさんの水分をとると、上手く吸収されずに、弱りがちな胃腸に負担をかけることになります。

暑さで食欲が落ちるので、冷たい飲み物や食べ物がほしくなりますが、冷たいもののとり過ぎは逆効果です。そうめんや冷や奴に体を温めるしょうがやみょうがなどの薬味を使う、果物は一度常温にしてから食べるなどの工夫をしましょう。旬の夏野菜は水分を補い代謝を促すものが多く、暑さでほてった心と体を冷やしてくれるでしょう。

【夏にとり入れたい食材】

★旬の夏野菜

とうがん、きゅうり、ゴーヤ、なす、トマト、すいか、メロン など

★水分代謝を促す
はとむぎ、緑豆、もやし、豆類、とうもろこし など

★夏の冷えに
ねぎ、しょうが、しそ、みょうが、わさび、みかんの干した皮(陳皮) など

 

 

 

秋の養生

秋は収斂の季節!!

(※収斂の意味は「縮むこと。引き締まること。また、縮めること。収縮」です。ようするにこの時季の気は内へ内へと向かいます。成長のためや冬を乗り越える準備だね。)
万物が成熟の時を迎え、収穫される次期やね
風が強くなったり空気は乾燥してくる時!

早寝早起きと余裕をもったスケジュールの組み方をして、気候の変化に体をならしていくことが大切やん。

 

初秋はまだ暑さや湿気が残りますが、中秋になると空気が乾燥し、晩秋には寒さを感じます。

秋の養生のポイントは、こまめに衣服やマスクなどで体温や湿度の調整をすることです。

気温が下がり始めると、空気が乾燥し、喉の痛みや咳、鼻の乾きなど呼吸器系、肌の乾燥による皮膚トラブル、腸の乾燥による便秘などが起こりやすくなります。

 

お休みの日は自然の多い環境で深く呼吸をするなど、肺に元気を補い、ゆったりとした時間を過ごしましょう。帰宅したら、手洗い、うがいは忘れずに!!

 

夏に衰えた胃腸を整え、消化吸収力をアップすることも、秋の養生のポイントです。

過ごしやすく、旬の食材も豊富なこの時期に、消耗した体力を取り戻しましょう。逆に秋に無理をすると、頭痛、鼻づまり、胃痛、関節痛などが起こりやすくなります。

さらに、慢性の病気や持病の再発に注意が必要です。体を冷やさないようにして、基礎体力、免疫力を養いましょう。

 

 

【秋におこりやすい未病トラブル】

乾燥肌、シワ、皮膚トラブル、ドライアイ、咳、喉や鼻の乾燥、喉の痛み、便秘、風邪、物思い、悲しみ など

 

 

夏に汗をかいた私たちの体は水分が不足していると考えられます。空気の乾燥と冷気により、ますます乾燥します。秋の養生のポイントは、潤いの食材をとり入れることです。

 

薬膳では、白い食材は心と体を潤すと考えます。梨や白ごま、百合根などはおすすめです。また、「酸味」と「甘味」の組み合わせも、心と体を潤すといわれています。季節の果物を取り入れたり、調理の際に甘味と酸味を合わせるように工夫してみましょう。

【秋にとり入れたい食材】

 

★白い食材

白ごま、白きくらげ、はとむぎ、はすの実、百合根、だいこん、豆腐 など

★酸味と甘味

梨、ぶどう、りんご、ざくろ、かりん、みかん、ゆず など

★肌や腸の乾燥に

くこの実、松の実、銀杏、落花生、さといも、さつまいも、豚肉 など

 

 

 

 

冬の養生

冬は閉蔵の季節!!

(『閉蔵(へいぞう)』と称し、万物が戸を閉ざして、陽気を潜伏させることを意味します。河水は結氷し、地面は凍結する。色々な思い、考えを身体の中に潜伏させ、できるだけそれを行動に起こさない。)

 
全ての動植物が活動を停止する時期で、一番陽気から遠ざかる時期やね
夜は早く寝て朝ははやめに起きるんや
寒いからと言ってだらけてはいけないけど、体調管理の為には早寝遅起き。日が高くなるまで床から出るなって昔の人は言ってます。そうは言われても困るけど、ああ、そんな生活してみたい。

体は温めて深くにある陽気を逃さないようにするが、暖め過ぎも注意です。

 

冬の寒さは、私たちの体内の活動を衰えさせ、血行も悪くなってまう。

これは、大きな病気を招いたり、病気の再発や悪化の原因にもなります。

 

冬の養生のポイントは、まず寒さから身を守ることです。首、腰、足首、手首などを冷やさぬように温め、入浴は湯船に浸かって温まるようにしましょう。無理な運動や冬場のダイエットは控え、春に向けてエネルギーを蓄えてください。

 

冬の寒さは体を冷やし、手足を縮こませます。そのために、さらに血行が悪くなり、冷えを感じるという悪循環です。

 

湯船の中や風呂上がりなどに、手のひらや足の裏などをゆっくりと息を吐きながらマッサージしてみましょう。首の後ろ、お尻から足の裏側など、体の隅々を自分の手でやさしく触ってほぐすことで、緊張がほどけ、血行を促します。

と言うか冬こそうちの店に来てくださいって理由ですね。まぁ一年中来て欲しいですけどね。

 

 

【冬におこりやすい未病トラブル】

 

むくみ、くすみ、記憶力が落ちる、自信がなくなる、考えがまとまりにくい、いくら寝ても眠い、疲れがとれない、足腰に力が入らない、肌や髪の老化、シワ、持病の悪化、排尿トラブル など

 

薬膳・漢方では、冬は五臓の「腎」の負担が大きくなるため、腎を補う食材を取り入れるとよいと考えます。たとえば、黒い食材や滋養強壮によい食材は、冬に取り入れたいもの。

 

スープや鍋物など、温まる食事を心がけ、「血」の巡りをよくするスパイスや辛味野菜などを上手に取り入れましょう。食事はいつも以上にバランスよくきちんと食べることを心がけましょう。

 

ダイエットは逆効果です。活動的な春を迎えるために、今はエネルギーを蓄えるときだからです。

 

 

 

【冬にとり入れたい食材】

■黒い食材

黒ごま、黒豆、黒糖、黒酢、黒きくらげ、昆布、黒米、しいたけ など

■滋養強壮に

高麗人参、もち米、やまいも、えび、牛肉、羊肉、くるみ、くり など

■体を温め、血行をよくする

紅花、シナモン、クローブ、山椒、とうがらし、にんにく、しょうが、ねぎ、にら、らっきょう など