頭蓋骨矯正、小顔矯正について。金儲けと解剖。2

 

あらためて自分が書いたタイトルを見ても、毒々しいですね。金儲けと解剖って。

 

冷静に見て癒されました。

 

さて今回は前回書ききれなかった、頭蓋骨矯正。小顔矯正。について書きたいと思います。

でも引っ張ってもあれなで、結論から書くと

 

矯正=骨格を正常にする○

矯正=歪みを治す×か△

矯正=見た目が変わる◎(時間がたつともとに戻る)

矯正=見た目と中味が変わる◎(継続的に維持できる)

 

って感じです。だから小顔矯正ではなく、小顔調整とかそんな名前なら良いんですかね?表記上の問題なんですよ。

矯正じゃなくて調整とか小顔マッサージとかにしちゃえばパンチはなくなって集客力はへるだろうけど、争い?もなくなるはずです。

 

では本文へ。

 

 

ちなみに高須クリニックにこんな記事があります。

http://www.takasu.co.jp/topics/column/face/134.html

内容は小顔矯正についてです。

 

 

とってもフェアな記事だと思います。まぁ個人的にはここにSOT、頭蓋仙骨療法、オステオパシー的なのが入ってると

整体師、、理学療法士、柔道整復師よりの目線からみてさらにフェアなんですけどね。

まぁでもお互いに「餅は餅屋」とみんな思っているんで割愛します。

 

 

 

ではではここで、高須クリニックの記事からコピペしますわ。

まずここ!

 

よく患者様から、「小顔矯正って本当に効果あるんですか?」と御質問いただきます。現在、日本国内にはたくさんの小顔矯正を行っている施設があります。まず、皆さんに理解していただきたいのは、小顔矯正を行っているのは医師ではありません。医師は正しい医学の知識を身に付けているため、小顔矯正は行いません

 

医師は正しい知識を身につけているため、小顔矯正は行いません。

と言ってますが、まぁ単に小顔矯正っていうのが頭蓋骨を矯正し、

それにより骨の配列や位置が変わった分、移動した分だけ外見が変わるという定義なら僕も同意見です。

 

ただ、

骨の配列や位置が変わった分 → 骨と骨の隙間に刺激を入れた分

水分が移動する。(当たり前だが無くなるわけじゃない。代謝へ。)

または頭蓋骨の骨を22個だとして、骨と骨のつなぎ目や縫合によって隙間(関節の遊び)も違いますよね。

中には全然動かない骨と骨の接合面もあれば、側頭骨みたいに微量の遊びが確認されている所もあります。

 

 

この辺は難しい所で

今主力となっている仙腸関節の運動性約4~5mmは可動域がある。

僕が国家資格である柔道整復師の学校に行ってるときの授業で骨盤は全く動かない!でした。

極端な話、国家試験でもそうなってます。

 

あとは、生きている時は数ミリの動きがあっても、亡くなった後解剖する時には数ミリなんてかたまるんでしょうね。

一応、過去に検体の解剖に立ち会った事があるんです。

 

っていうふうに、この辺の事象は別に命にかかわるわけじゃないんでやっかいなんですよね。

医学界での優先順位が特に低いんです。ちなみに日本とアメリカならアメリカの方がかなり高いです。

 

解剖学も日本とアメリカで違うし。

イタリアやイスラエルでは解剖学のなかで頭蓋骨は動くものとして教えられるらしいです。

欧米で医療として認められているオステオパシーでは頭蓋骨はわずかに動かす。

 

 

脱線したんで戻りますけど。

矯正って言葉の意味あいが混乱と争いを招いている。これが第一の問題。

小顔を結果として、その場の見た目の変化で言うと小顔になる事なんていくらでもある。

 

 

 

高須クリニックの記事に頭蓋骨の隙間について書いてあるんでサイドコピペします。

 

まず、「人間の頭蓋骨や顔面骨はたくさんの小さい板状の薄い骨が合わさってできています。その板状の骨と骨の繋ぎ目は縫合線と呼ばれており、」ここまでは 正しいです。しかし、その後の、「縫合線にはわずかな隙間があります。加齢と共に縫合線は開いてきて、顔が大きくなってきたり、歪んできたりします。」こ れは真っ赤な嘘です。確かに生まれたばかりの赤ん坊は、部分的に縫合線に隙間がありますが、すぐに骨の成長と共に閉鎖してしまいます。一番大きな隙間は、 頭頂部(頭のてっぺん)にある大泉門という隙間ですが、通常生後18ヶ月くらいで完全に閉鎖してしまいます。ましてや、大人の頭蓋骨、顔面骨の縫合線は完全に閉鎖しているのは当たり前のことで、隙間なんてものはありません。

 

 

隙間はないけど、ほんの少しだけ呼吸に合わせて閉じたり開いたりする遊びはある。ってのが僕の個人的な意見です。

でも、小顔矯正をうたって消費者庁につぶされたお店もあります。

朝日新聞

www.asahi.com/articles/ASJ6Z5HZ4J6ZUTFL00C.html

消費者庁のこの件に関するpdf

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/160630premiums_1.pdf

 

「小顔になる」広告表示は根拠なし 9業者に措置命令、と書いてあるんですが

あくまでも

小顔矯正に根拠なし。ではなく、小顔矯正の広告表示に根拠なし(偽りあり)。

まぁようは施術内容や、解剖学的な話ではなくて、過大広告はいけませんよ。って事ですね。

 

 

でもうこの事件も、当時働いていた店舗で小顔矯正って表記するのもまずいんじゃないか?って

話になっていました。

 

ここで実際に頭蓋骨を矢状縫合で色々見てみましょう。

 

 

 

http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/Rauber-Kopsch/band1/png100/262.png

http://s2takai.sakura.ne.jp/EMO/cranium/img/06.JPEGhttp://www.topchiro.jp/0211.jpg

「頭蓋骨 矢状縫合」の画像検索結果

 

というふうに、頭蓋骨の絵や模型をっとても全然違います。

 

ちなみに背骨の数が1つ多い人も僕は10人くらいかな会った事あります。

心臓が右にある人も5000人に1人くらいいるってデータもあります。

そんなわけでエラーというか個性に対応するのも仕事なので、数の大小はあまり気にしてないです。

 

次は頭蓋骨を実際に人骨から作った成型模型です。

(ソムソ社・頭蓋骨模型)

正面頭蓋骨の分解模型・正面

側面頭蓋骨の分解模型・側面

後面上から頭蓋骨の分解模型・後上面

正面右上から頭蓋骨の分解模型・前上側面

後面左上から頭蓋骨の分解模型・後上側面

 

 

ほらほら少しくらい、たわみそうな気もしませんか?

今の日本では視力、聴力、目まい、耳鳴りとかそんな不定愁訴はだいたいにして

自律神経のせいにされちゃいますが

 

その自律神経のバランスが悪くなるのがどこから起きるのか?そう考えた時に

これまたストレスのせいにしたら話が終わるし、進まないので

頭蓋骨や、顔、頭皮など

全身との関係を考えるなら、頭をふくめて全身、筋膜でつながっていますよね。
皮膚も同じく全身を包んでいます。
脳硬膜も脊髄硬膜となり末梢神経を包む膜となります。

このように頭と体は切り離せるものではありません。

 

肩コリで頭痛になるんだし、逆に頭から肩こりになるとか普通だろって思います。

ふくらはぎの一部が酸欠になって、顔が痛むとか

頭の緊張から、下半身に影響が出て歩行も変わる。なんてのもありますよ。

 

 

 

他にもね、脳の硬膜が固くなれば脊髄硬膜も固くなり、腰椎や仙骨の可動性を低下させます。
その結果、腰痛が起こることも普通にあります。

 

また、東洋医学でいう14経絡のうち9つの経絡が頭蓋に流れています。
そのため頭蓋の歪みは9経絡に影響与えます。

経絡も足から頭蓋まで流れるものがあり、相互に影響し合っています。

 

今回も長くなっちゃったんですけどね

肉体労働から頭脳労働にどんどん時代の変化が来ている今。

社会、組織等の複雑化でどんどんストレスが多い社会になっています。

 

筋肉をマッサージするほど、へとへとに肉体疲労している人なんて

子育てに頑張っているママさんくらいで。外で働くパパさんは肉体疲労ってより脳、神経の疲労って感じになってきている気がします。

 

自律神経系の不具合を改善するにはこれから

より表面的な手技や、呼吸法を使うやり方、腱引き、小顔矯正。あとはお腹への施術。あたりがが効くと思います。

 

うーんここで、小顔矯正って言うと、またややこしいんで。ひとまず頭蓋調整とかに変えますかね。

でも、頭蓋骨に関するアプローチだけじゃないしな・・・

小顔調整?顔均整法とか?うーん。

 

ちょっとうちの敏腕スタッフと相談して、表記方法をこっそり変えようと思います。

 

あっちこっち、わーわー言ってる構成力のない文章ですが、疑問質問はいつでも受け付けていますので店舗までどうぞ!

 

 

 

色々と身体に関する事ってわからない事が多いので、何が間違っている。何が正しい。

そんな所よりは全部一緒にしちゃっていいとこどりしたいですよね。

 

 

 

江口