歩くときに起こる骨盤運動の左右差について

 

最近あらためて楽して身体を良くする為に色々と考えています。

 

その中で筋トレにしても柔軟にしても、何かプラスでセルフケアをするのってそれが楽しい人には

マイナスどころかプラス。生きがいになる事もありますけど

 

僕みたいな運動に縁のなかった人間は考えるだけで腰が重くなります。

 

そもそも子育てに忙しい我が家では、セルフケアの時間を一人分余計に作るのがすでに至難の業です。

 

 

そんなわけで何もせずにセルフケアを勝手にするってのが個人的にはやりたい事です。

 

 

具体的にどうするか地面に立つって動きがバランスを自動で整えてくれて。

歩くエネルギーが、身体の歪みをとり筋肉を使うバランスもよくしてくれる。

 

こうなったらいいなーって考えて試行錯誤しているんですが

最近とってもとても活用している「皮膚テーピング」に巡り合えたおかげで一気に実現が見えてきました。

 

 

もう手首と足をやれば全身勝手にほぐれて良くなっていく。あとは上部頸椎、斜角筋と頭蓋矯正に

顔や頭皮からの神経の反射とり、自律神経の調整が見えてきました。

 

 

まぁこんな事書くと同業者の一部にはかなりヒントになり飯の種になるんですけど

大事なものこそ人にあげる精神でいきます。

 

足をよくする事で全身をよくするのを構築している最中に論文をチェックしたら

歩く時の骨盤の運動(側方、回旋、上下)に左右差がありますよ。ってまぁ

普通に考えたらそりゃそうだろ。って内容ですが、裏付けや理由、理屈がないと頭がやわらかくできないと思い込んでいる人もいますしねー(笑)

 

【目的】

身体運動において下肢関節では骨盤の動きを中心に運動連鎖が生じており、歩行時には骨盤・下肢関節に運動連鎖が生じていると考えられる。

 

第39回、40回日本理学療法学術大会において、歩行時の骨盤回旋運動に左右差があることを報告した。

骨盤の回旋運動に左右差があることで下肢関節にも骨盤の動きに対応した運動連鎖が起こり、下肢関節の動きにも左右差が生じていることが推測される。

 

今回は歩行時の骨盤と股関節の動きに着目し、骨盤回旋運動と股関節屈伸及び内外転との関係について検討した。<BR>

 

【方法】

対象は健常成人9名(男性4名、女性5名)、年齢25.2±2.0歳である。測定課題は自由歩行とし、3次元動作解析システムVICON370(Oxford Metrics社)にて測定した。

自由歩行の施行回数は各被験者につき3回とした。

得られたデータより骨盤回旋角度、股関節屈伸角度、股関節内外転角度を算出した。

解析は立脚期における骨盤の後方回旋角度を左右で比較し、後方回旋角度が大きい側の骨盤後方回旋角度、股関節伸展角度、股関節外転角度の最大値を求めた。比較・検討は同一被検者間で行い、3回の施行において骨盤後方回旋角度が最大である施行と最小である施行の2つの施行間で股関節伸展角度、股関節外転角度の各々を比較した。統計処理はSpearman順位相関を用い、最大と最小の2つの施行間において骨盤後方回旋角度、股関節伸展角度、股関節外転角度の各々について角度差を求め、骨盤後方回旋角度と股関節伸展角度、骨盤後方回旋角度と股関節外転角度の相関関係を調べた(有意水準5%)。<BR>

 

【結果】

股関節伸展角度では骨盤の後方回旋角度が大きくなると伸展角度が小さくなる者が9名中7名であった。

股関節外転角度では骨盤の後方回旋角度が大きくなると外転角度が大きくなる者が9名中8名であった。

骨盤後方回旋角度と股関節伸展角度、骨盤後方回旋角度と股関節外転角度共に相関関係は認められなかった。

角度差は骨盤後方回旋角度では2.4±1.0°、股関節伸展角度では1.2±1.3°、股関節外転角度では2.1±1.4°となった。<BR>

 

【考察】

歩行における骨盤・股関節の運動連鎖は骨盤の後方回旋が大きくなると股関節の伸展角度は小さくなり、外転角度は大きくなることが示唆された。

骨盤の後方回旋が大きい場合、外転角度が大きくなることより立脚側から遊脚側への重心移動は前外側への移動が大きくなり、蹴り出し機能が大きくなっていることが考えられる。

 

骨盤の前方回旋が小さい場合は反対の動きが生じており、蹴り出し機能が小さくなっていることが考えられる。骨盤・股関節の動きに左右差があることは歩行における左右の機能が異なっていることを示唆しており、歩行分析においても左右の機能の違いを考慮した分析が必要であると考える。

今回の検討では角度の最大値のみで検討を行なったが、他の歩行のパラメーターを用いた検討も今後の課題と考える。

 

 

以上です。

でもこの上記の内容のここ!もう一回切り取ってコピペしますね。

骨盤の後方回旋が大きい場合、外転角度が大きくなることより立脚側から遊脚側への重心移動は前外側への移動が大きくなり、蹴り出し機能が大きくなっていることが考えられる。

骨盤の前方回旋が小さい場合は反対の動きが生じており、蹴り出し機能が小さくなっていることが考えられる。

蹴りだしの大小への影響!

 

これが骨盤の回旋への影響が明確になり。

うちの店では、アクチや手で矯正したり、テーピングをすることで。足底坂を作るなんてしょぼい効果じゃなくて

足底坂+オーダーメイドで足首まであるハイカットの靴を作るくらいの矯正力とキープ力を実現です!

 

勉強するのって楽しいですよねー。役に立ってこその知識ですよねー。

 

 

 

江口