今一度、基本である筋肉の復習をします
筋肉の基本成分は骨格筋細胞です、これが通常筋繊維と呼ばれているものですね。
筋繊維(筋細胞)は収縮によって、内部の器官を含め身体の色々な場所を動かします。
筋には、骨格筋、心筋、平滑筋の3つの形があります。
ややこしいんですが、骨格筋と心筋の筋繊維は、どんどん拡大していって筋原線維を顕微鏡で見たときに
横紋がある事から、横紋筋なんて呼ばれる事もあります。ええ。
そもそも人間の身体は骨が200ちょいくらいで、筋肉は650くらいに分ける事が出来ます。
そのうち筋肉は全体の40~50%をしめます。
骨格筋は名前や構造から筋肉が腱に移行して、その腱が骨につくイメージだと思います。
でも解剖的に良く見ると、関節包や、皮膚、横隔膜など色々な所にもついています。
さてもう少し特徴を掘り下げましょう。
筋肉には興奮性があり、神経の刺激に反応する事があります。これが反射になったりします。
そしてその神経の刺激はどこからくるの?
ってなった時に柔軟性の低下や、精神的な影響、皮膚、筋膜、骨格が歪み脊髄が酸欠になってからなどなど
色々起こります。
この場合に大切なのはよくいう所の「コリ」の正体がこいつの場合は
もみほぐすって行為、特に強く押すって事が神経を興奮させる刺激になる事もあるんですよね。
何にせよ強く押せば良いってのは、怖い事ですよね。コリが強いから、すごく硬いからって
強く押さないとほぐせない、それしか方法がないなんて事は絶対にありません。
収縮する性質があり、自ら縮む事ができる。
①身体の能動運動
走る、コップを持つとかそういう動作的なことですね。
②姿勢の保持
立つ、座る。その姿勢を保つために重力に逆らって収縮して固めるんですね。
③熱の産生
筋肉運動に用いられるエネルギーの45%が筋収縮に使われ、残りの55%から熱が産生されます!
たいなみに全身の体熱、体温の85%が筋で産生されます!なかなかの量ですね、当たり前ですが。
④金のポンプ作用
筋肉内の静脈や、リンパ管には逆流しないように弁があるので、筋収縮によって圧迫され一方向への流れになります。
それによって循環系の流れをサポートします。
さらに当たり前ですが忘れていけないのは
伸張性があり、筋自身が引き伸ばされる事が可能。
弾力性があるので、収縮、伸張後は元の流さに戻る。
この辺だって「コリ」が起こる理由になってそうですよね。
ちなみに余談ですが、学生や解剖の勉強している人はアクチン、ミオシンとかのフィラメントの話を最初の方の授業で習ったはずです。
そこにも細かな特徴があって
アクチンフィラメントは筋の収縮や弛緩に応じて変化します。
ミオシンフィラメントは筋節構造を維持する働きがあります。
さあて次回は筋腱移行部を、筋と腱が移行する部位というだけじゃちょっとさみしいので掘り下げます。
どうぞ、今年もよろしくお願いします。
江口