冬の養生として、お風呂の使い方
なんかもう急に寒くなってきて、ビックリしますね。
ほんと三寒四温どころじゃないでしょ?昔は10度も急に変化したら寝込んでも仕方ないって、思われてたんですよ。
ちなみにこの仕方ない。って感じ、雰囲気良いですよね。
それを許される感じ。なんか自己管理とか社会人として必須だとは、そりゃあ思いますよ。
でも人間って無理できる生き物なんで。
役職についたり、本当に休めない状況になると、ちゃんと無理して熱出さなかったり
風邪ひかなかったりするもんですよね。できるんだよね。
だからなおの事、そこまでいくと不自然だし、そこに使ったエネルギーって本当は他の事に使えると良いな。
他人にも甘く。自分にも甘く。
ちなみに他人に甘いのに、自分に厳しくしちゃう人、厳しいって言うか自分は二の次にしちゃう人の疲労ってすごく取れずらいです。
やっぱ助けてほしいって思ってる人しか、助けれない商売だな。と思います。
さて前置きが長くなってしまったんですが
養生としての、お風呂も当然、その状態。環境、季節など臨機応変に対応するのは
セルフケアのクオリティーを上げる為に必要なこと。
虚と実。
陰と陽。
入浴は誰しもが日々行う、体の健康に影響を与える習慣の1つです。
上手に入れば、血流を促進し、心と体の疲れを取ってくれますが、入浴法を誤ると湯冷めや湯あたりをしたり、かえって健康を害することになってしまいます。
お風呂は温まる。副交感神経を優位にしてくれて、自律神経を整えてくれる。
水圧により抹消の毛細血管から内臓に戻る血流を増加してくれる。
その反面、体力を消耗する。体の熱を奪う。副交感神経が優位で不調になっている人もそもそも少数派だけどいますしね。
もちろん、これは入り方。お風呂の使い方。やり方によっておこる事なんで、正しく自分を知って、自分にあったお風呂の入り方を知るとなお素晴らしい事になりますよね。
そして体の熱を奪うって言うか、かえってお風呂に入る前より冷える。シャワーは冬に限らず避けたいですね。
一人暮らしで帰宅時間が遅いとか。
ユニットバスだから、そもそもお湯をためる気になれないとか。
ごもっともなんです意見として。
でも、例えばヨガに通うとか。ジムをに通うとか。そんなくらいの気持ちでお風呂にお湯をはってほしいです。
ランニングに行く代わりに、湯船につかったから大丈夫って感じで。
シャワーには、体を清潔にする効果はあるんだけど、体を温めたり、疲労を取る効果は、きわめて少ないです。
人間の皮膚は、表面が熱くなると汗腺を開き、熱を放出する働きがあるため、シャワーのみの入浴で皮膚表面の温度を上げると、かえって入浴前よりも体を冷やしてしまいます。
ああ無情。
特に、気温の低い朝や深夜のシャワー入浴は、体を強く冷やし、風邪やぎっくり腰・寝違えなどの急性疼痛を引き起こす原因になります。
また、女性であれば、習慣的にシャワーのみの入浴をしていると、体が冷え、生理痛・PMS・不妊症・子宮筋腫・子宮内膜症などの婦人科疾患が起こりやすくなります。
ではお風呂に話を戻して、お風呂の温度はどうしましょう?
具体的に温度の話の前に、実はお風呂でショック死しちゃう高齢の人って年間1万人を超えると言われています。
このブログを読んで頂けている皆さんには、まだまだ縁遠い話ですけど
ようは若いと、体力があると平気だけど、弱っている老人には急激な温度の変化に血圧、血流、心肺機能などが対応できず
脳梗塞や心筋梗塞が起きてしまいます。
って事はです。冷えた身体が急に熱いお湯につかるのは、刺激として危険なんです。
なんで高齢者の集う施設や、入浴施設は
湯船だけじゃなく、浴室にもシャワーやお湯をかけて室温を上げたり
湯船にいきなり、つかるんじゃなくて、手先、足先から徐々にお湯をかけていく
などの工夫がされています。
ここのポイントは平均的に、人間の体温は約36~37度です。
冬はさらに少し下がった状況で、お湯に飛び込むと気持ち良く感じても
強い刺激に、自律神経(交感神経)の興奮は避けられない事態となります。
そしてその刺激に対応する為に、体力も消耗します。
急に冷やすのはもちろんだけど、急に温めるのも身体がビックリしちゃうんですね。
ほんじゃ、具体的におすすめの温度の話に移ります。
大きくは3つにわけて良いと思います。
1 体を温めたい
39~41度の温度で約5~15分くらい。
2 体の熱を逃がしつつ温めたい
37~39度あたりで訳15~25分
3 頭寒足熱(身体を温め、頭を冷やす)
上の1か2の後に、頭に冷水をシャワーなどでかける。
冬は風邪が心配なので、よーく身体を温めた後に行ってください。
髪の毛を早めに良く乾かすのも冬は特にですね。
長い時間お風呂に入れば良いってもんでもないのがここのポイントですね。
一時間とか、それ以上は間違いなく体力を消耗します。逆に運動不足な人とかは逆手にとって
体力を消耗する為に、長時間の入浴もありっちゃありかもですけどね。
ちなみに
入浴時間の長さは、そうは言っても体調に合わせる必要があります。
個人的には、体を温め、血行促進を目的にするのであれば、5分程度お湯につかれば、十分です。実は。
但し、心も体もリラックスさせるとなるともう少し長くつかりたいと思うし
自律神経にあたえる影響で考えて、長くても15分くらいかなー。って感じ。
ちなみに38度以上のお湯に入ると最初お湯が熱く感じますが、少し時間がたつとちょうど良く感じるでしょ?
それは、身体がお湯の熱を奪うからです。
それから、もう少し時間がたつと、今度はぬるく感じてきませんか? それは、皮膚が開いて、今度は身体の熱が取られていくからなんです。
温度計でこの時の温度をはかるとお湯がそんなに冷えてないんです。実は。体感が変わるんですね。
でもそしたら大抵の人は、そこで追焚きをするか、お湯を足すでしょう。
その後はその繰り返しです。 こんな事を1時間も2時間も続けていたらどうなると身体はグッタリ疲労するんです。
脳が疲れている人はこのグッタリ感が心地よく感じる事もあります。
交感神経が興奮している人が、長い距離を走ったりすることで疲れすぎて頭で色々考える余力がなくなると
心地よい疲労感とか、頭空っぽになったとか体感する事もあるんですよね。
ちなみに脳だけ疲れている人が、身体も疲れる事でバランスが良くなるって見方もできますが
疲れている方に、標準を合わせるのが良い人は、よっぽどエネルギーが余っている人くらいですけどね。
それよりは頭が疲れて、身体が疲れてない人は
頭寒足熱。頭の疲労をとって、末端の血流を良くすることに重きを置くのもいいんじゃないでしょうか?
ガス系の入浴剤は、末端の血流をより良くする効果があるそうですよ。
自分がどのタイプなのか、もしくは今日の自分はどのタイプなのか
色々試行錯誤してみて、お風呂で養生できると良いですよね。
ほんとこういう事で、特別な事をせず
朝日に当たる、適度な運動をする、早寝早起き(遅起き)、旬の食材を食べる。お風呂をうまく使う。
そんなことで健康になるのが一番ですな。