アナトミートレインという身体のつながり
アナトミートレインっちゅうのがあります
何の話?
と思われる人も少なからずでしょう。身体の話は当然そうなんですが
筋肉の表面を覆っている膜があります、そのままズバリ、筋膜と言います。
こんな感じです。繊維の段階からちゃんと膜で覆われているんで収縮性を手伝う役割もあります。
あと、余談ですが
アキレス腱とか言うじゃないですか?あの腱ってアキレス腱に限らず筋肉が骨にくっつく時は必ず間に「腱」があります。
ほんでアキレス腱って伸びたとかより切れたって言うっていうか、切れることがあるんですけど
伸びくなて切れるのは柔軟性がないからなんですよ。だから運動しても筋肉の代謝は促進されても腱の代謝はあまり変わらず、むしろ寒さや乾燥でより固まったり脊髄反射を起こしやすくなったりします。
腱をほぐすには関節周りをほぐすんですけど、モビライゼーションも良いけど
こうグインとなんか機械で腱の血流(代謝)を促進したいもんです。
話も度まして、筋膜さんなんですけど、皮膚って言うと大げさなんですが色々、筋膜同士が繋がります。
上のような感じでつながってるんですが、色々なつながり方があります。
そういう色んなつながりをアナトミートレイン言います。
そしてそんなアナトミートレインの中にディープフロントラインと言うのがあります!
こちら↓です。
こういう感じのラインなんですけど
ディープフロントライン(DFL)は、身体の中心深くを走っているインナーマッスルである筋膜のつながりです!
ディープっていうくらいだから深い所に走ってるんですね!
なんかディープってすごいですね(笑)
(ディープフロントラインの流れ)
前部・中部・後部に分かれます!
〇前部:
後脛骨筋/長趾屈筋→膝窩筋/膝関節包→大腰筋/腸骨筋/恥骨筋/腰方形筋→ 横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心→横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心→横隔膜前部→胸内筋膜/胸横筋→舌骨下筋/気管前筋膜→舌骨上筋
〇中部:
前部の横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心まで一緒!その先から分岐します。
横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心→心膜/縦隔/壁側胸膜→椎前筋膜/咽頭縫線/斜角筋/内側斜角筋筋膜
※このつながりが、心臓と大腰筋をつなげているんですね!
〇後部:
後脛骨筋/長趾屈筋→膝窩筋/膝関節包→後筋間中隔/大内転筋/小内転筋→骨盤隔膜筋膜/肛門挙筋/内閉鎖筋筋膜→前仙骨筋膜/前縦靱帯 →頸長筋/頭長筋
【ディープフロントラインの機能】
他のラインとは違い、この筋膜は他の筋膜(ラテラル、スパイラル、フロントライン、バックライン)に囲まれており他の筋膜の特性を手助けする要素が強いですね。
手助けするというか体幹の奥のラインみたいな感じなんで、土台となって支えるみたいなイメージえすかね。
注目すべき機能としては、
ディープフロントラインには横隔膜があるため呼吸のリズムと歩行リズムの関係性を作っている!
体幹で(特に大腰筋)自律神経に関与しておりバランスをとっています。
腰痛やぎっくり腰。はたまた横隔膜からの呼吸への影響などなど大腰筋はとっても大事な部位ですよね。
そんな大腰筋の活動や腰椎のアライメントが腰髄や仙髄の交感神経の働きに影響しているからだと言われている!
大腰筋が細い人は、肥満や冷え性、血行不良になるというデータも出ていますし!
欧米人と日本人では大きさが三倍くらい変わるケースもあるそうです。
ストレスと深い関係があり、ストレスが大腰筋を硬くします
これはなぜか・・・
1つ目は、交感神経幹のすぐ近くを走行しているため!
2つ目は、呼吸(唯一自律神経でコントロールできる)筋である横隔膜と連結しているため!
この①②から大腰筋は、ストレスにより硬くなりやすいと言われております!
なんかDFLより、大腰筋の話になってきちゃいましたね(笑)
話を戻して、そもそもDFLって和名と言うか日本語にすると
深腹側筋膜連鎖と言います。
やはり日本人なんで、漢字で書いた方が単純にイメージ膨らむ感じしますね。
上にも書きましたが、あらためてまとめると。
呼吸や姿勢に大きく影響を与えます。
身体の組織を内側に引き寄せる作用がある為、DFLの土台となる骨盤の大きい女性は男性に比べて硬くなり易い傾向に有ります。
DFLの不調からくる不定愁訴と言えば
緊張型頭痛・めまい・吐き気などになります。
THE不定愁訴!って感じですよね。そんなわけなんで、筋膜のトリガーポイント的に頭痛は片頭痛、胸鎖乳突筋の緊張にも大きく関与します。
そして胸鎖乳突筋なので、当然歯ぎしり噛み合わせ等の顎関連の症状の元にもなります。
顎関節症がある人は必然的に、胸鎖乳突筋や斜角筋のラインから腸腰筋が硬いという理由にもなります。
まだまだ奥深い
ディープフロントライン・・・
細かく掘り下げていきましょ。次回もDFLのお話です。