筋肉の性質。つづき。
筋肉の話をつづけます。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず!
目的達成の為に筋肉(敵?味方?)を知るのです!
筋肉を拡大して見ると、周囲に毛細血管がめちゃ広がっています。
(これ個人的にはまったく平気だけど人によってはグロですか?もし不快感を感じる方がいらっしゃったら大変申し訳ありません。)
毛細血管は、全身の細胞に栄養素や酸素を供給し老廃物や二酸化炭素を回収し続ける「物流機能」を担うもの。
トレーニングで生み出された筋肥大に役立つホルモンを、筋肉の材料とともに速やかに筋線維に届けます。
運動習慣のない人は、この毛細血管が閉じてしまいますが、運動習慣がつくと再開通するし数も増えていきます。血液という荷物がひんぱんに運ばれるようになると、新たな配送ルートをつくるわけです。
このルートは繊細で、喫煙するとキュッと締まるしストレスにも弱い。
肥満により血管内にコレステロールが付着しても狭まって、物流にダメージを与えます。
なので基本的に、どこか身体を痛めて、生活習慣の改善を考えている人で
喫煙されている方は、なにをプラスするよりも、即禁煙してマイナスするだけでかなり健康になります!
では戻って、ルートができても、それぞれの筋線維に手渡す手段がなければ筋肉は大きくなりません。
ここを一手に担うのが水です。
でた!水、やっぱり大事、水!!
「筋肉イコールたんぱく質」 とイメージする人は多いですが、筋肉の中で力を発揮するたんぱく質の割合はわずか10%。75%程度は水です。でもそもそも身体なんて体質にもよりますが60~70%が水なんで、ややこしい所ですけどね。
余談ですが
ちなみに胎児は体重の約90%、赤ちゃんはは約75%、子供は約70%、成人では約60%、老人では50%と年齢によって水分は減っていきます。
成長するにしたがって水分の割合が少なくなっていくのは、体についてくる必要な脂肪分だけ水の割合が少なく
なっていくからです。
脂肪が水分を追い出すわけじゃないんですけど、おそろしい話ですね。
もうひとつ、ついでに
よく加齢で椎間板が減少して、骨と骨の間が狭くなって神経を圧迫して・・・神経痛やらヘルニアやら・・・
とありますが、大事な事は加齢による時間の経過で摩耗していくのではなく
水分減少で椎間板がしぼんでいきます。
もっと言うと椎間板の繊維の走行状の特徴から上下からの圧力に強く。圧迫+回旋力に弱いのでスイング系のスポーツが相性悪かったりします。
さあてすみません。話を戻します。
筋肉はタンパク質ちょっと、水分たっぷり。残りはミトコンドリアなどの酵素たんぱく質や脂肪などで構成されています。
焼肉でも、焼けば焼くほど肉は小さくなりますが、あれはたっぷり含まれた水が蒸発するからなのです。
水分不足は悪いことしか起こしませんし。良い水分をとる事はとっても良い事がたくさんあります。
筋肉の材料が届かなくなるだけでなく、水分を介して体内で起きる、さまざまな化学反応が抑制され代謝が悪くなります。
そうすると力は出なくなるし筋線維の合成も進まない。
さらに筋肉の質量自体も減ってしまいます。毎日6リットルの水を飲む競技者もいますし、一般のトレーニーングでもこまめに水を飲み、毎日2リットルは飲むという人が多いのは、そのためでもあるんです。
発達した毛細血管と、多量の水。これがそろって初めて、筋肉を増やすための「体内インフラ」が整ったと言えます。
さあてどうですか?イメージできてきましたか?
もう筋トレとか代謝についてバッチリになってくれませんか?まだですよね
もうちょっと頑張ります!