筋腱移行部について2012年にこんな論文もありましたよー。

【はじめに、目的】

我々は第44回学術大会において骨格筋の筋腱移行部に軽い圧迫刺激を加えることにより筋緊張抑制効果が得られることを報告した.

 

同様の効果が腱骨移行部への刺激によっても得られることが確認され,それらを組み合わせて

「筋腱移行部及び腱骨移行部刺激:Muscle tendon junction and Enthesis stimulation」(以下,MES)と称し

 

臨床に用いている.MESは速効性に優れ,評価や治療場面で広く応用できる手技である.

 

そこで今 回,MESの実施方法を紹介すると共に

足関節背屈可動域と肩関節外旋可動域及び屈曲可動域に対し

前者は腱骨移行部,後者は筋腱移行部を刺激部位として

MESの効果を検証し,MESの臨床における有用性について報告したい.

 

 

【方法】

MESの実施方法骨格筋の筋腱移行部もしくは腱骨移行部に対し,

軽い圧 迫刺激(圧迫力は筋腱移行部で1kg-3kg,腱骨移行部では0.5kg程度)を加える.

 

筋緊張抑制に必要とする刺激時間は1秒-5秒程度であるが,

 

関節可動域練習や筋力増強練習時においては刺激を持続しながら行うと効果的である.

 

 

対象

検証1:

足関節背屈可動域では成人15名(男性8名,女性7名,年齢31.9±9.0歳)30肢を対象に,

 

検証2:

肩屈曲・外旋可動域では成人17名 (男性10名,女性7名,年齢31.6±8.7歳)のなかで,

 

肩屈曲制限があり尚且つ外旋可動域に制限を有した24肢(右11肢,左13肢)を対象とし,

各々MESを行うMES群とMESを行わないControl群(以下C群)に分けた

 

(検証1:MES群15肢,C群15肢/検証2: MES群12肢,C群12肢).方法検証1)

 

足関節背屈可動域へのMES効果(腱骨移行部を刺激部位に選択):

MES実施肢位は仰臥位,下肢伸展安静位に て後脛骨筋停止腱の腱骨移行部(舟状骨後縁)及び短腓骨筋停止腱の腱骨移行部(第5中足骨底後縁)に対し,

 

触れる程度の触圧刺激を同時に5秒間加え,

MES実施前後で股・膝関節90°屈曲位での自動背屈可動域を1°単位で測定

 

.C群についてはMES実施時の肢位にて5秒間の休憩を入れ休憩前後の角 度を測定した.検証2)

 

肩屈曲及び外旋可動域へのMES効果(筋腱移行部を刺激部位に選択)

 

:MES群における刺激肢位は仰臥位.肩屈曲120°- 130°位で

大円筋線維が広背筋停止腱に停止する筋腱移行部(腋窩後壁前面)に対し軽い圧迫刺激を5秒間実施.

 

MES前後で端坐位での肩屈曲可動域を,仰 臥位にて肩外転90°,肘屈曲90°での肩外旋可動域を1°単位で各々測定した.

 

C群に関しては検証1と同様.統計処理には検証1,検証2共にMES(C 群:休憩)前後の角度変化の比較にはWilcoxonの符号付順位和検定を,MES群とC群の角度改善率の比較にはWilcoxonの順位和検定を用い た.

 

【倫理的配慮、説明と同意】 

全ての対象者には事前に本研究の趣旨を十分に説明し,同意を得た上で実施した.

 

【結果】

検証1) C群においては休憩前 後の背屈角度に有意な差は認められなかったが,

 

MES群においては,MES前24.8±7.4°,MES後28.4±6.4°と有意な差を認めた (P<0.01).またC群との角度改善率の比較においてもMES群で有意な差(P<0.01)が認められた.

 

検証2) C群においては休憩前後の肩外旋可動域及び屈曲可動域の角度に有意な差は認められなかったが,

 

MES群においては,肩外旋可動域でMES前74.3±7.8°,MES後 86.6±7.0°,肩屈曲可動域でMES前144.8±6.9°,MES後154.5±7.3°と両可動域で有意な差を認めた(P<0.01).

 

またC群との角度改善率の比較においても外旋・屈曲可動域各々でMES群に有意な差が認められた.

 

【考察】 

ストレッチングの筋緊張抑制効果として知られ るIb抑制は筋腱移行部に存在するゴルジ腱器官(以下GTO)からのインパルス発射に起因する.

 

GTOはその発射機序より筋腱移行部の圧迫刺激による変形 によってもインパルスを発射する可能性があり,

大円筋の筋腱移行部への刺激による可動域改善にはIb抑制の関与が推測される.

 

腱骨移行部刺激による効果に ついては,多くの筋が腱骨移行部またはその間近まで筋線維を有することが知られており,それらの筋においてはGTOの働きが関与していると思われる.

 

しか し今回刺激部位とした後脛骨筋や短腓骨筋停止腱の腱骨移行部については筋線維の存在は確認されておらず,

今後その機序の解明に努めていきたい.

 

【理学療法 学研究としての意義】

MESは解剖学的知識と触察技術を用いて触れる行為そのものに目的を持たせた手技であり,本研究によって理学療法士の技術向上に寄与できればと考える.

 

 

 

【江口の個人的な感想】

前回の同じような内容の論文を2012年に発表されていたのを、見つけました。

 

前回のも今回のも、柔整やPTの人からすれば興味深いかもしれませんが、中には何をいまさらとレベルの低さを指摘する先生もいっらしゃると思います。

 

まぁでもうちの店のブログは過去の悩める自分の為に書いてるようなもんなんで、いじめないでくださいね。

(ついでに修行中だけど、何を信じて、何をやればいいのか見えない若者の為にも書いてます)

 

 

そして前回と今回の論文で書いてあるような事を一部、整体系の手技の人達は「腱引き」として、もっと昔からやっていますよね。

 

面白い話です。国家資格者が必ずしもレベルが高いというわけじゃないですよね。もちろん国家資格者を集めたほうが

 

平均点は高いと思っています。

 

しかし、国家資格を持ってない。例えば巷に横行している、なんちゃって整体系の人達だけじゃなく

 

カイロプラクティック系の手技の人もアメリカじゃカイロDCなのに、日本じゃ民間資格でしかありません。

 

なるべく肩書に関係なく生きていきたいですね。結果が出れば良し。

痛みが取れれば何でもOKでいきたいです。

 

そして自分も整形外科や各種整骨院で働いてきましたし、スポーツトレーナーとしてや

整体師?として、自由に移動して勉強してきました。

 

山ほどの店舗を訪れる中で、化け物みたいな先生がたくさんいましたが

個人的な縁なんでしょうが、保険診療と保険診療外では、保険が使えない所の方が化け物率が高かったです。

 

結果がすべてだから?反骨心?

 

たまたまだとは思います。異論はもちろん受け入れます。

 

 

話が脱線しましたが、個人的には東洋医学、中医学も好きですけど。

部下や、他の先生と話すとき、教えるときはなるべく西洋医学で行こうと心がけているので

 

筋腱移行部の話とかが、きちんとこうやって西洋医学的に裏付けされていくのは嬉しい限りです。

 

そしてトリガーポイントや筋腱移行部へのアプローチはだいぶマスターして、まだ何か足りないって思っている先生達は

 

次はカイロ系か、モーターポイントなんてのも面白いですよ。

 

西洋医学でも遠隔治療?って言うんですがね。例えば前腕を使って首の寝違えを緩めるとか

下腿部から、首の可動域を広げるとか

腰を大胸筋にキネシオテーピングを貼る事で効果を出すとか

 

一見東洋医学っぽい感じでも

きちんと西洋医学的に説明ができる手技はたくさんあります。

 

ヒントは

筋膜連鎖や、アナトミートレインや、モーターポイントや、スパイラルからのバランス療法みたいなのや、まっとうにオステオパシー系から、背骨好きならSOTや、頭蓋仙骨療法、などなど

あくまでも相手の為だけど、第一に相手を持って来たら、第二は自分の好きな手技でも良いですよね。興味ある好きな事の方が吸収力高くなるし

 

別にセルフケアでも

ロルフィングや、去年からうちに来てくれるヨガとダンスの先生であるトモヒロ先生とかは解剖学の勉強熱心さは

我々、国家資格を持ってる人間も取ったら終わりじゃなくてスタートなんだから

充分に尊敬できて、物事に取り組む姿勢から勉強させてもらっています。

 

 

垣根なく、肩書き関係なく、困っている人の為に最短でその場で結果を出すために協力し合えれば最高だなと思います。

 

痛くなければそれでいい

 

きちんと裏付けをもって、頭を柔軟に自分の中のデータをバージョンアップしていく所存です。ええ。

 

なかなか普段の仕事に追われブログも休みがちですが

だんだん定期的に書けるようにして

 

本になってもおかしくないくらい内容の濃い記事を書いていきたいです。頑張ります。

 

手の内をなるべくさらして、ネットに放り出して、技術者の宝である技術をどんどん安売りしていきたいです。

 

こんなもん、大事にしまって店舗内、会社内だけで共有するなんてつまんないと思っています。

 

でも過去にお世話になった様々な人に迷惑をかけないよう気を付けます。

 

駄文、思いのままに書きなぐってすみません。

 

もう今年も一月が終わろうとしていてびっくりしている江口です。ではでは。

 

 

 

 

追伸

MESが一瞬、MPSに見えて勘違いしそうになりませんか?